ベアリング選択のパラメータ

許容ベアリング設置スペース
対象機器に軸受を設置する場合、転がり軸受とその隣接部品の許容スペースは一般的に制限されているため、軸受の種類とサイズはその範囲内で選択する必要があります。ほとんどの場合、シャフトの直径は、機械設計者によってその剛性と強度に基づいて最初に固定されます。したがって、ベアリングはボアサイズに基づいて選択されることがよくあります。転がり軸受には多くの標準化された寸法シリーズとタイプがあり、それらから最適な軸受を選択することは重要な作業です。

荷重とベアリングのタイプ
軸受の種類を選択する際には、荷重の大きさ、種類、および加えられる荷重の方向を考慮する必要があります。軸受のアキシアル負荷容量は、ベアリングの設計に依存する形でラジアル負荷容量と密接に関連しています。

許容速度とベアリングタイプ
軸受を設置する機器の回転速度に応じて選択する軸受。転がり軸受の最高速度は、軸受の種類だけでなく、サイズ、ケージの種類、システム負荷、潤滑方法、放熱量などによって異なります。一般的な油浴潤滑方法を想定すると、軸受の種類は大まかになります。高速から低速にランク付けされました。

内輪/外輪と軸受の種類のずれ
負荷によるシャフトのたわみ、シャフトとハウジングの寸法誤差、取り付け誤差により、内輪と外輪の位置がわずかにずれています。許容ずれ量は、軸受の種類や使用条件によって異なりますが、通常は0.0012ラジアン未満の小さな角度です。大きなミスアライメントが予想される場合は、自動調心玉軸受、球面ころ軸受、軸受ユニットなど、自動調心機能を備えた軸受を選択する必要があります。

剛性とベアリングのタイプ
転がり軸受に荷重がかかると、転動体と軌道面の接触部に弾性変形が発生します。軸受の剛性は、内輪と外輪および圧延要素の弾性変形量に対する軸受荷重の比率によって決まります。ベアリングの剛性が高いほど、弾性変形をよりよく制御します。工作機械の主軸は、他の主軸と合わせて軸受の剛性を高くする必要があります。その結果、ローラーベアリングは荷重による変形が少ないため、ボールベアリングよりも選択されることが多くなります。非常に高い剛性が必要な場合、ベアリングは負のクリアランスを持ちます。アンギュラ玉軸受と円すいころ軸受には、多くの場合、予圧がかけられています。